スペインのエクスペリメンタル・ロックシンガー、メルチェ・コリスコはヨーロッパの音楽シーンにおける最もカリスマ的なシンガーの一人として評されることが多い。モダン・エクスペリメンタル・ロックにフレッシュで新たなスタイルと取組みをもたらしているメルチェ・コリスコは、心温かく、誠実で率直、豊かな感情をもっており、その演奏では親密感が漂うともいわれている。コリスコは作曲ですばらしい才能を見せ、優しさとはかなさがあふれるムキ出しの感情を表現している。1996年にソニー(CBS)よりデビュー作『Merche Corisco』をリリース後、メルチェ・コリスコはスペイン全国ツアーおよび海外公演をスタート。二枚目のアルバムは『Dulce Kaos』というタイトルで、ソニー(コロムビア)から2000年にリリースされた。彼女のアートは、意識と無意識、つまりセックスと愛、不安と狂気、情熱と苦悩が絶妙にマッチした楽曲となっている。メルチェ・コリスコは、より複雑で技巧的な言葉を駆使...し、愛らしさを織り交ぜ、また、とりわけ自由と愛を求め叫びながら、あらゆるカオスを描こうとしている。そして、これまで以上に力強くなって、今、新作『OASIS』でメルチェ・コリスコが戻ってきた。巧みに作られた12曲の秀作には、アーチストの現実に対するさまざまな視点が取り込まれ、表現されている。「Reina de las flores」、「Caja de zapatos」、「Días sin luz」、「Dentro de un cuadro」、「Tú formas parte」は、この最新アルバムに収録されるすばらしい楽曲のほんの一部。時に甘く、時に切なく、けれど常にガラスのように透明なメッセージがこめられている歌、そこには、戦争、性、こだわり、失恋など日々の出来事に対する彼女個人の観点がすべてがこめられ、しかもエレクトリックギターの表現に非常に忠実である。メルチェ・コリスコは、アルバム『OASIS』の中から「Siempre 4ever」の英語バージョンもレコーディングしているが、英国人プロデューサーで代表的なギタリスト、トニー・レミーがそのプロデュースを手がけている。
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